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2010年09月27日

伊豆フルコース

気がついたら9月も後半。海の天候があまり良くないこともあり迷っているところに神奈川県在住の大学時代の先輩Jさんから今シーズン最後の渓流釣行のお誘い。三河湾のイカも気になるが、この機会を逃すと、来年3月まで行けないので、片道250kmの遠路を向かうことにした。

いつも最初に入るプールに着いたのは朝7時半頃。橋の上から、除くとすでにJさんは川に入り、釣り始めている。約1年ぶりくらいの再開であるが、軽く手をあげて挨拶。お互い東西に250km程離れた土地から、いつもの小さなプールで再開。釣り仲間には、魚がいれば時間と距離はあまり関係がない。

すぐ上の堰堤から、餌釣り師が準備していることを告げ、他のポイントへ移動することにした。どちらから言うともなく、すぐに次に入るポイントが決まる。5月中旬以降は鮎釣り師のために本流での釣りはルアー・フライは禁止となるため、支流の小河川に入ることとなる。小さな川のため、上側と下側の二手に分かれて入る。

待ち合わせ場所を決めて、二時間半後に、落ち合う約束とする。

通い慣れた河川で、一人じっくりと攻めてみる。大きな岩などは何年も変わらず同じ位置にある。
秋の抜けるような青空のもとで、急激に秋の気配漂う風に吹かれながら遡行する。いままでに釣った記憶がポイント毎によみがえる。

ひと夏を越した魚は賢くなっているのか、簡単なところからは飛び出てこない。

伊豆フルコース

ようやく1尾目。かなり小さいけどコンディションはよく、とても奇麗な魚。
さらに2尾追加するが、もっとサイズダウン。9月も後半であるが、ところどころにはまだ夏の気配が残っている。草の丈は高く、かきわけると少しむっとする草いきれが漂い、クモの巣もかなり多い。
不用意に草をかき分けて行くと、視線のすぐ横に、あやしく鮮やかな色の女郎蜘蛛がいまにもほほにつきそうな位置にいて、ぎょっとする。

あっという間に2時間半は過ぎ、昼前に合流。
昼は定番の「フイロン」でラーメン。特製ラーメンが550円。煮干しの利いただしで、かなりうまい。ピリ辛の挽き肉入りモヤシ炒めが麺の上に乗っていて、どこが特製なのかよく判らないが、美味い。
取りとめのない会話と大半が釣りの話で、ゆったりと食事をとる。老夫婦二人きりで切り盛りしている田舎の店なのにお客は、適度に途切れることなく入っては帰りを繰り返し、めっぽう繁盛している。たまにしか来ないので、我々のことは覚えているはずはないと思うけれど、御二人がかわらず、美味しいラーメンを提供してくれていることに何故かほっとする。

ゆっくりと食事を取った後、道の駅に車をとめて、一台にのりこみ次のポイントへ向かった。
二人で交互に釣り上がれる河川を選び、向かう。いくつかのポイントを釣り上がるが、全く反応がない。おそらく先行者が、そう遠くない時間に入ったのではないかと思われるが、がまん強く釣り上がってみる。

伊豆フルコース

岩の陰に隠れてキャストし、瀬尻際フライをピックアップ寸前に飛び出た一尾。
少しサイズアップするが、小さい。油断して飛び出たのかフライを丸のみしている。
その後もう1尾追加して次のポイントへ向かう。元気な魚で、じっとしてなくて変な写真でごめんなさい。
小さいのにすでにさびが入り、魚も秋の気配を漂わせている。

伊豆フルコース

本流上流部(上流部はフライ可)へイブニングライズ狙いに向かう。
うす暗くなり、鮎師の方々も納竿したのちの河に入る。
ぽつぽつとライズが始まり出したころに、雨もぽつぽつ降り始める。だんだん寒くなり、帰りたくなる衝動を抑えながら川面を凝視する。暗くなるにつれて、視認性の良いはずの18番のパラシュートフライがだんだん見えにくくなる。

かなり遠いところでバシュッと大きなライズ。緊張感が走るが、場所が遠い。瀬の上流部から始まる淵が急激に深くなり、前に行くにも限界がある。下手ながらもロングキャストを繰り返すが、届かない。

日没寸前で、もうフライが見えるか見えないくらいの暗がりの向こうで、ド派手なライズ。魚体で全部飛び出るほどのジャンプ。ゆうに尺はありそう。
なんだか「また、来年もこいよ」とでも言われているような挑発的なライズ。
かなり熱くなりながらも、完全に日没。万事休す。

このあと「河鹿の湯」のチリチリするくらいの熱湯で、頭をクールダウンしたのちに、「中華亭」へ。
ここの麺類も美味いが、ギョーザが絶品。おなかも満腹になり、来春の再開を約束し、お互いの地へ散会した。

伊豆フルコースと言いたいところだが、主役の魚が少し物足りない感があった。
伊豆もいいのだが、来春は岐阜の河川も行ってみよう。

伊豆フルコース













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この記事へのコメント
釣りキチ三平の世界って、この魚ですよね。少年時代に思いを寄せた魚です。でも、千葉にはいないって知って・・・、フテました^^

キャスティングの練習ずいぶんしたのに、全然上達しませんでした。今では、埃かぶってるかも(^^;

またやってみようかな。
Posted by nomchu at 2010年09月28日 07:46
去年までは岐阜の渓流(源流)でアマゴを追いかけていましたが、今年はカヤックやゴムボ2馬力で川には行ってませんねぇ。
山歩きが趣味でもある私は、景色も楽しめるアマゴ・イワナ釣りは海釣りが一段落したら再開かな。
今は・・・今度の土曜日は北でアオリ(ティップラン)釣りしてきます。
イカマスターに講習会を開催してもらいたいのですが・・・遠いよねぇ。
Posted by 小太郎 at 2010年09月28日 11:40
偶に行く渓流、良いものです。さんざん通って新鮮味が無いかと思えばそんなことないんですよね。フイロンはまだ行ったことないので次回の課題です。
Posted by もっち at 2010年09月28日 20:47
>nomchuさん
千葉にイワナやヤマメはいませんが、川も海も豊潤さはかなりのものかと思います。フライフィッシングは長いことやってますが、なかなか上達しません。でも、無性に行きたくなることがあるので、これからも海の合間に行きます。TLOの皆様は元中毒者ばかりですから身近に教えていただけるかと思いますよ。
Posted by RIMRIM at 2010年09月28日 21:25
>小太郎さん
今週末は日本海は天気良さそうですね。そろそろイカ再開しようと思いますので、都合つけば北参加します。

小太郎さんが渓流でしかも源流にも行かれてたとは知りませんでした。今度ぜひポイント教えてください。
Posted by RIMRIM at 2010年09月28日 21:28
>もっちさん
たまらず伊豆行ってしまいました。やっぱりたまにやってもフライは面白いですね。フイロンぜひ行ってみてください。安いのに美味いです。ギョーザも結構美味しいですよ。
Posted by RIMRIM at 2010年09月28日 21:32
RIMさんのブログを読んでいたら
学生時代のことや友人を思い出し
昔過ごした場所に行ってみたくなりました。
友は、いいですよね。

三河でのイカ釣り、自分も行ってみたいな~ 
Posted by ビィジィ at 2010年09月28日 21:34
RIMさんこんばんは!

RIMさんの文章にはいつも感心させられます。

そういえば渓流、鮎始まってからは行ってないですわ。
フライは菅釣りでしかやったことないですが、奥が深そうです。
当分はエサのゼロ釣法をやる予定ですが、いつかは挑戦してみますね!
Posted by ナツ at 2010年09月28日 21:51
>ビィジィさん
長年の友人らと過ごす時間は、釣りにかかわらず本当に楽しいですよね。釣りが間に入ると更に距離感は、時間がたっても変わらないのがいいですよね。三河湾是非行きましょう。
Posted by RIMRIM at 2010年09月28日 23:03
>ナツさん
自然河川でのフライは本当に面白いですよ。釣り中毒Sランクのナツさんが新しい釣りを始めると、さらに…。
家族貯金も忘れずにね。
Posted by RIMRIM at 2010年09月28日 23:07
RIMさん、
このちょっと心細いような、淋しいような感性が、渓流釣りの本質だね。文章うまいね。「文は人なり」というけれど、そうじゃないようです。

ヤマメの写真、伊豆のヤマメの顔だねえ。
9月の伊豆は27cmぐらいのを何匹か釣ったことがあります。鉱山のあの川ね。
ハックルをパラリと巻いただけの、ドライシェイクのおかげでようやく浮いている状態の、ブラウンのパラシュート18番。ティペットは7X。お気に入りの淵のあの流れ。ストーキングして距離を詰めて、慎重にキャスト。思った通りのラインに乗って流れるフライ。あっ、あっ、あっ、出た~。尺ウグイ。
Posted by pescador at 2010年09月28日 23:12
>pescadorさん
デュフォンですか。見かけによらず・・・・。 ということは、んっ、複雑なコメントです。フライマンはみんなどこか屈折している雰囲気がキモですね。

尺ウグイも最初のヒトのしだけは結構引きますよね。巨根ウグイはあまり触りたくないですが。
Posted by RIMRIM at 2010年09月28日 23:36
素敵なロケーションに綺麗な魚、画像見ているだけで癒されます。
まだフライはやった事ありませんが、いつかは神秘的な魚とも遊んでみたいです。

そういえば、シーバス始めた頃ってトラウトミノーばかり買ってました!
で、カラーはいつも「この魚」でした。
Posted by notchinotchi at 2010年09月29日 03:47
今週末、行けるようでしたら早めに電話かMLで流して下さい。

海快晴調べでは海況は良さそうですが。

ゴムボPIRATES(ブログ)の連中と行く事になると思います。
Posted by 小太郎 at 2010年09月29日 17:52
>notchiさん
秋には海に落ちて行く個体もいるようなので、ベイトにマッチしているときに釣れるんでしょうね。渓流はまた海とは違った趣があり、たまに癒されに行きます。
Posted by RIMRIM at 2010年09月29日 23:32
>小太郎さん
了解です。またしても金曜に出張が入り、微妙になってきましたが、決まり次第MLに書き込みます。
Posted by RIMRIM at 2010年09月29日 23:34
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